釣りのリスクを最小限に!安全装備の選び方とポイント

目次

なぜ安全装備が必要なのか

この段落をAIが要約すると…

・釣りは楽しいが、海や川には命に関わる危険が潜んでいる。
・ライフジャケットの着用や足場に適した装備が事故防止に不可欠である。
・天候確認や適切な対処法を理解し、安全に釣りを楽しむことが重要。

海や川や池、湖。そこには多くの魚がいて、我々釣りをする人にとってそこはとても楽しい場所です。

その魅力に魅了されているふと忘れがちですが、海や川や池、湖には危険があります。

自然にはその美しさの反面、人命をたやすく奪いかねない脅威があるのです。

なぜ安全装備が必要なのかを説明する前に以下のニュース記事を紹介します。

第11管区海上保安本部によりますと、県内で去年までの5年間に釣りをしている際に海に転落するなどの事故に遭った人は66人で、このうちの94%は県内在住者だったということです。 こうした事故に遭った人のうち死亡したのは20人で、いずれも救命胴衣を身につけていなかったということです。

引用元: 沖縄 NEWS WEB「釣りで死亡の20人 全員が救命胴衣着用せず 着用呼びかけ」
URL: https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20241004/5090029500.html

どう感じたでしょうか。

この記事を通して本サイトが伝えたいことは、「海に落ちた人間は無力だ」ということです。

着衣泳の経験を通じて

「自分は泳げるから大丈夫だ」

そんな意見があるかもしれません。

筆者としては小学校での着衣泳の授業の経験から、それは厳しいのではないかと思います。

衣服を着てプールに入水すると、

当時スイミングスクールに通って、泳ぐことに自信があった私が水面に浮き続けることに無理を感じました。

衣服の繊維が水を吸うと途端に重くなり、水着を着た状態と比べると随分と動きにくかった記憶があります。

そしてあくまでもこれはプールでの話です。

川や海、流れやうねり、波があるところで着衣の状態で人はどれだけ水面に浮き続けられるでしょうか?

水以外にも危険が

水以外にも危険があります。

当サイトの釣り場検索には「整地・サーフ・磯・ゴロタ」といった条件機能のほか、記事内にて端的にどういう環境かを示す項目があります。

そして、おそらく各記事内のリンクを通じて、このページを見ている方もいるでしょう。

安全で楽しい釣りを目指す当サイトの方針として、「足場」には非常に重きを置いています。

それは、釣り場によって転倒/それに伴う怪我をするリスクが存在するからです。

仮に、読者の方が磯やゴロタで釣りをしたいという場合、スニーカーを履いていくようであれば、当サイトとしては推奨できません。

以下の段落からそれぞれの足場に合わせた安全装備とその理由を説明していきます。

堤防の場合

この段落をAIが要約すると…

・堤防での釣りは安全と思われがちですが、落水事故が度々発生し死亡事故が起きると釣り禁止になることもあります。
・命を守るためにも、腰巻きでも良いのでライフジャケットの着用が推奨されます。
・当サイトの条件検索機能を活用し、柵のある釣り場を選ぶなど、安全対策を万全にしましょう。

当サイトでは堤防を「漁港や岸壁などのコンクリートで舗装された場所」を指します。

堤防で釣りをする場合、多くの方が普段着のままで釣りをすることが多いですが、当サイトでは腰巻きライフジャケットを推奨します。

堤防で落水するとどうなるか

極端な話、堤防で落水するとその場所は安全管理のために釣り禁止になります。

2007年大阪湾で夜釣りをしていた釣り人が堤防から落ちて死亡する事故が起こりました。遺族が大阪市の管理責任を問う裁判を起こし、現在(2009年9月現在)も裁判中です。大阪市はこの裁判をきっかけに、大阪湾一帯を立ち入り禁止とする条例を設定しました。この条例に対して全面立ち入り禁止は行き過ぎとの意見が多く出され、現在日本釣振興会や他の釣り人団体も含めて大阪市と見直しの協議が持たれています。

引用元: JSF 公益財団法人 日本釣振興会「安全対策」
URL: https://www.jsafishing.or.jp/%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%AF%BE%E7%AD%96

このように死亡事故が起きたためにその釣り場が釣り禁止になるケースは全国でたびたび発生しています。

大前提として、釣り禁止以前に楽しい釣りで命を落とさないでほしいと筆者は願っています。その上で、比較的安全だと言われている堤防でも事故は起きている事実と、ライフジャケットを着用すれば最悪のケースは避けれる可能性が高い、ということをこの場で周知したいです。

家族で釣りに出かけたいという方へ

近年ではかなり普及してきましたが、お子様にもライフジャケットの着用を推奨します。

また、柵のある釣り場は転落リスクが低く、比較的安全です。当サイト(marescope、マレスコ)の検索機能では条件項目に「柵」があります。安全で楽しい釣りのためにご活用ください。

サーフの場合

この段落をAIが要約すると…

・サーフ釣りでは、釣り人が徐々に水辺へ近づき、高波や離岸流の危険にさらされる可能性がある。
・ウェーダーを着用していると、浸水時に浮力を失うため、ライフベストの着用が必須となる。
・安全に釣りをするためには、股下ベルト付きのライフベストを適切に着用し、自動膨張式は避けるべきである。

サーフで釣りをする場合、ライフベストの着用を推奨します。

一見、サーフで落水するリスクはあまり感じませんが、特にルアー釣り等においては釣り人の心理を考えると必要と言わざるを得ません。

人が投げ釣りをするとき、せいぜい100m前後の射出距離に不満を感じるでしょう。海は広いのにせいぜいこの程度の範囲しか狙えないのか、と。

それに気づいた人はだんだんと水辺に近づきます。より遠く、より広く魚を探りたいのです。

濡れることなく、水に入りたい。釣りをしたい。その用途で作られたのがウェーダーです。胸元まで防水素材で覆ってくれる一般的なレングスのウェーダーを着て釣りをすると、人はかなりの範囲を狙えるようになります。

そこに突然の高波が着たらどうでしょうか。まず、波を浴びる/転倒によってウェーダーの中に水が入りこみます。そしてウェーダーは防水素材です。ウェーダーの中に入った水は外に出ることはありません。後は想像にたやすいです。

ライフベストをきちんと着用さえしていればその状況でも浮くことができるので、行方不明になるリスクは減ります。

命を軽視する粗野な釣り人もいないことはないでしょうが、行方不明になってしまうとなると遺族に心理的負担を与えます。

釣りのメソッドが危険性を上げている

また、サーフ釣りには釣れるキーポイントがあります。

離岸流です。
離岸流とは、陸に向かって流れる向岸流が岸にぶつかり左右に流れる並岸流となり、その並岸流同士がぶつかって発生する、沖に向かう流れのことです。

この離岸流は海岸のどこでも起き、魚を集めやすい仕組みにあるため、釣り人にとっては見逃せない釣りのヒントなのですが、同時に危険なものでもあるのです。

離岸流の速さは速く、それはおおよそ人間の早歩きに相当します。予測できない高波に襲われて、ライフベスト未着用で離岸流に流されたとしたら…考えるだけでも恐ろしいです。

以上がサーフで釣りをするときに、なぜライフベストが必要なのかという説明になります。

どう着用するか

ライフベストは股下ベルトがあるものを選んでください。落水時、ベストだけ浮いて脱げるのを防ぐためです。

着用前に左右それぞれのベルトで身幅調節します。多くの場合は広く取り、着用後に締めこみます。股下ベルトも同様です。

以下が着用例です。

自動膨張式ではダメなのか

ダメです。水面に立ち、頻繁に濡れるサーフの釣りで自動膨張式のものを使うと、落水しなくても作動する可能性が高いからです。

磯の場合

この段落をAIが要約すると…

・磯釣りでは、水深が深く流れが速いため、落水時の危険が非常に高い。
・釣り道具を持ちながらの移動で転倒リスクもあるため、ライフベストとスパイクシューズの着用が必須。
・安全のために環境に適した靴を選び、自動膨張式のライフベストは使用を避けるべきである。

磯で釣りをする場合はライフベストとスパイクシューズを着用しましょう。

磯の危険性は、”釣れる磯”というところの大概が、水深が深く流れが速いために落水すると大変危険であるというところにありますが、初心者の方が特に見落としがちなのがその足元ではないでしょうか。

登山と磯釣りは似ているところがあります。岩を上り下りするという点です。ただ、その上り下りにおいて、登山と磯釣りで異なる点があります。

それは磯釣りの場合、上り下りに不必要な道具をたくさん持って歩くことです。多く場合、片手に釣り竿を持ちながら、重い荷物を運びます。

そんなときにもし足を踏み外したり、滑ってしまうとどうなるでしょうか。片手が塞がっているので受け身が取れずに岩に転倒/落下したり、最悪の場合落水します。

そんな事故を防ぐためにスパイクシューズが必要なのです。

どう着用するか

以下が着用例です。

スパイクシューズは現地の磯の岩質、苔の有無によって種類が変わります。状況に合わせたものを使うとより安全です。

自動膨張式ではダメなのか

ダメです。水面に立ち、頻繁に濡れる磯の釣りで自動膨張式のものを使うと、落水しなくても作動する可能性が高いからです。

ゴロタの場合

この段落をAIが要約すると…

・ゴロタ場は岩が転がり、特に潮が引いた後の岩は非常に滑りやすい。
・釣り人は片手が塞がるため、転倒時に受け身が取れず、大怪我のリスクが高い。 ・事故を防ぐために、スパイクシューズとライフベストの着用が推奨される。

はじめに当サイトではゴロタとは、

このような岩がゴロゴロ転がっている足場を指します。

ゴロタで釣りをする場合は、スパイクシューズとライフベスト(種類は問わず)の着用ををおすすめします。

ゴロタの危険なところは足元にあります。ゴツゴツしいた岩が歩きにくいのもありますが、特筆すべきは、潮が引いて立てるようになった岩は大変に滑りやすい点にあります。

また、釣りをする人は必ず片手に釣り竿を持ちます。この状態で足を踏み外したり、滑らせてしまうと、片手で受け身を取ることになります。

想像に容易いですが、ゴロタで転倒の際、片手で受け身を取ることは困難です。

そうしてゴロタで転倒した釣り人は、なす術もなくゴツゴツした硬い岩に体を打ち付けるでしょう。

そんな事故を防ぐためにスパイクシューズが必要なのです。

どう着用するか

以下が装備例です。

夜釣りをする場合

ヘッドライト

夜釣りをする際は上記安全装備に加えてヘッドライトの着用をおすすめします。

当然ですが、夜は暗く、手元で細かい作業を要する釣りはヘッドライトなしではやりにくいです。

常夜灯がかなり明るい場所あれば必要ないケースもありますが、そのような常夜灯がある釣り場は珍しいです。

また、移動の際にも重宝します。

混んでいる釣り場では釣り竿が乱雑に地面に置かれているケースが多く、ヘッドライトなしでそれらを避けるのは至難の業です。釣り場のトラブルを避けるためにもヘッドライトは是非着用しましょう。

ヘッドライトには乾電池式、充電池式、頭に付けるタイプや首にかけるタイプ等々、種類が豊富なのでご自身の好みにあったものを選びましょう。

安全認識滅灯

暗い夜の釣り場において、どこに釣り人がいるのかをすぐに知るのはほとんど不可能です。

時たま、ヘッドライトで手元を照らしていたり、電気ウキを投げてる人がいればすぐにわかりますが、それ以外の釣り人を見つけるのは近くに行かない限り難しいです。

安全認識滅灯は暗い夜釣りの現場であなたが釣り場に立っていることを周囲に示す道具です。

安全認識滅灯を装備していれば、釣り人同士による事故はかなり減るでしょう。

道具の性質上、目立たせたいので出来るだけ高い位置に着用しましょう。フローティングベストを着用している場合、基本的にどの製品にも背中にD環がついていますので、多くの釣り人はそこに安全認識滅灯を掛けています。

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